DANESEは、1957年にブルーノ・ダネーゼとその妻ジャクリーン・ヴォドツによって イタリア・ミラノに設立された日用品を主に扱う小さなショップでした。
「デザイン関係者はミラノを訪れるとDANESEに必ず立ち寄る」といわれるほど、1960年代にイタリア・モダン・デザインにおいて重要な役割を担っていました。
DANESEの商品は“長く使い続けられる良品を”という高い理想掲げ、素材と美の探求、それを精巧に形にする職人の技術を得て、企業とインダストリアルデザイン、アーティスト、消費者がつながった希有な成功例の賜物でした。
しかし、時代は大量生産・大量消費へと向かい、1991年DANESEのショップは閉鎖されてしまいます。
その10年後、アートディレクターにカルロッタ・デ・ベビラックァが就任し、2001年のミラノ・サローネで新作を発表、ダネーゼ夫妻のフィロソフィーを受け継ぎつつ、新しい時代の風を吹き込むことで、再びDANESEとして復活しました。
FORMOSAは1963年にモダン・デザインの巨匠、ENZO MARI(エンツォ・マ-リ)によってデザインされました。
文字カードを差し換えて日付けを変えるというシンプルな構造の壁掛け式万年カレンダーです。
インテリアやプロダクトデザイン史には必ずと言って良いほど登場する、50年以上経った現在でも大きな存在となっている名作です。
雑誌やデザイン書で一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
白地に真っ黒で大きな文字はとてもインパクトが強く、オフィスやデスク周りのインテイリアを引き締めます。
数字や文字には石版印刷(リトグラフ)が用いられ、イタリア国内で丁寧に手作りされています。
数字プレートの後ろに隠れるように穴があり、そこにネジや押しピンを挿して壁に固定する事ができます。
ネジやピンはプレートをかけると完全に見えなくなる仕組みになっており、さらにカレンダーが壁から少し浮くように設計されていて追求された機能美を伺い知ることができます。
本体はアルミにブラックのコーティングと、コーディングなし(シルバー)からお選びいただけます。
パッケージもENZO MARI(エンツォ・マ-リ)のデザインで、簡易ながらもとても機能的な仕様になっています。
DANESEのパッケージの「20...」とは2000年以降に製造されたものだという証です。
「19...」はコレクターの間ではとても価値のあるものになっているようです。
[ご注意]
カードの端が毛羽立ちが目立つものがございますが製造元の検品などをクリアしておりますので、良品とさせていただいております。
海外製ならではとご理解くださいませ。